デジタルファブリケーション「新しい装置」
デジタルファブリケーションとは
材料を投入すれば、自動でデジタルデータの設計図を実際に形にする装置です。人の手を借りず、デジタルデータを再現します。たくさんの熟練者が必要とされていた作業を一括で行ってくれ、作成時間・品質も一定で管理できるようになります。
デジタルファブリケーションの利点
1.複雑さは無視できる
2.設計変更等に迅速に対応可能
3.生産の仕方に柔軟に対応できる
4.生産個数に対して金額があまり変化しない
下はデジタルファブリケーションの1つの3Dプリンタの例です。
現在では成形にとどまっています。ですが色々な材料を複合的に合成できるようになれば、みじかにある製品のほとんどが作成できるようになるのではないでしょうか。また現在のプリンタのように各個人が持って、製品データの市場が広がっていくと思われます。多種な部材や型を必要としない今後の生産方法の拡がりを持っている装置です。
デジタルファブリケーションとは生産工場を小型化したようなもの
減算的製造装置
減算的製造装置とは、旋盤などのように材料自体を加工して形づくります。加算的製造装置よりも比較的前から生産工程に使用されています。
例:レーザーカッター
一例の製品を上げていきます。
・組み立て式レーザー加工機 FABOOL Laser Mini
smartDIYs製の組み立て式レーザーカッター。個人向けで本体価格は6万円程度。
材料自体を切る・削る(加工して形づくる)
加算的製造装置
加算的製造装置とは、材料から生成して形づくります。それは、鋳造や金型による樹脂成形のように材料そのものを形に合わせて変化させるものです。
いま飛躍的進歩を遂げているのはこちらの加算的製造装置になります。これらの技術を使用して、簡単な樹脂成形から人が住む家まで作成しています。
例:3Dプリンタ
現在ではもっと色々な3Dプリンタが出てきていますが、とりあえず一例の製品を上げていきます。
・高速高精度3Dプリンタ carbon 3D
光硬化性樹脂の弱点である酸素で硬化しない特性と光を生かして、樹脂槽から製品を出現させる。
2D技術からの通常の3Dプリンタより100倍早く作成でき、継ぎ目がないため射出成型と同様の強度を出現できる。
・低価格3Dプリンタ ダヴィンチ Jr.
XYZプリティング製の個人向け低価格3Dプリンタ。本体価格は5万円前後。
・金属用低価格3Dプリンタ 3D printer S1
Aurora Labs製の金属粉末を使用した低価格3Dプリンタ。レーザー焼結法により粉末状からレーザーで焼き固める製法で、データから一体成形できます.
本体価格は50万円前後。
・建築用3Dプリンタ Delta WASP
WASP製の建築用3Dプリンタ。直径約6mの巨大な金属製フレームがノズルを支えて、材料として粘土や泥を使用し積み重ねてつくる。